【報告レポート】第二回 「アジアの民主化を­促進する東京集会」 : アジア自由民主連帯協議会

投稿日 :2015年1月18日

第2回アジアの民主化を促進する東京集会 「日印国交樹立60周年を記念して」

12月6日午後6時45分より、第2回アジアの民主化を促進する東京集会が文京シビック小ホールにて開催されました。この集会は、アジアの民主化を促進する東京集会実行委員会が主催し、アジア自由民主連帯協議会が後援する形で行われました。

まず、司会の佐波優子氏によって開会が宣言され、実行委員長で外交評論家の加瀬英明氏より、この集会が、昨年駒沢にて開催された第一回集会の精神を引き継ぐものであること、現在の東アジアでは、チベット、モンゴル、ウイグルなど数多くの諸民族が中国独裁政権のもと自由と民族自決権が奪われていること、そしてもちろん中国の漢族自身も抑圧にさらされ、北朝鮮などの独裁政権が存在していることが指摘されました。

第2回アジアの民主化を促進する東京集会 「日印国交樹立60周年を記念して」
司会の佐波優子氏

さらに、来年度はこの同じ東京で大東亜会議が開催されてから70周年を迎えること、そこには日本が独立をもたらしたアジア諸国、日本とともに戦った南京政権などの指導者を一堂に集めた、世界初の有色人種によるサミットだったこと、それが世界に人種平等をもたらしていったことを想起し、日本国民に、この歴史的業績と精神を忘れずに、圧政のもとにあるアジアの人々を助ける使命があること、そのために戦わなければならないことを訴えていきたいと述べました。

第2回アジアの民主化を促進する東京集会 「日印国交樹立60周年を記念して」
加瀬英明氏、頭山興助氏

続いて、呉竹会アジアフォーラム会長の頭山興助氏から、中国という覇権国家がアジアに悪しき影響を与え続けていること、中国から虐げられている諸民族が沢山いること、今我々がしなければならないのは、新しい意味での大アジア主義、アジアの共生と友好、そして中国独裁政権の大国主義や覇権主義の排除を今実現しなければ、日本もまた危機に陥り中国の影響下に陥ってしまうだろうと述べました。そして、中国はどんどん肥大化していく、あのような不自然な大国は、小国や少数民族が何を考えているかなど全く無視して支配下に置くか、その精神を踏みにじってしまう、この中国の姿勢こそが敵であることを日本ははっきり認識しなければならないと述べました。

ここで、登壇交渉中でしたが都合がどうしてもつかなかった櫻井よし子氏からの、この集会への賛同メッセージが代読されたのち、ニューヨーク・タイムズ元日本支局長のヘンリー・ストークス氏の講演「日本はアジアの光だった」が行われました。

ストークス氏は英語で講演、その翻訳がパワーポイントでスクリーンに順次映し出される形で講演は行われ、そこでストークス氏は、かって日本はアジアを欧米植民地から解放し、白人優位の国際秩序を崩壊させるという大きな役割を果たしたことを指摘しました。そして、その一つの象徴を1943年の大東亜会議だとし、この会議を、一部の日本人史家が、単なる日本侵略軍による傀儡政権が集まった偽の国際会議にすぎないとしているが、そのような意見こそ、欧米的秩序のみが正しいとする西欧の「傀儡」の議論だと切って捨て、この会議の意義を最も理解していた言葉として、チャンドラ・ボースの、この大東亜会議の精神の普遍性を高くたたえた言葉を紹介しました。

そしてストークス氏は、16世紀からの500年間は、総じて、欧米の白人キリスト教社会が有色人種の社会を植民地化していった巨大なドラマであったこと、日本はその流れに抗してきた唯一といっていい国で、それは第一次世界大戦後のパリ講和会議で、人種差別撤廃条約を日本が初めて提起し、しかもそれが欧米諸国の拒否で否決されたことによって象徴されていると述べました。

そして、日本がアジア諸国を白人植民地支配から独立させるために努力を惜しまなかったこと、その証拠の一つとして、インドネシアのジャカルタ中心部にある「ムルデカ(独立)広場」には、インドネシア独立の英雄、ハッタ、スカルノの像と共に高さ37メートルの独立記念塔が立っているが、その地下にはこの二人の直筆である独立宣言へのサインが収められている。そして、その宣言には、「17・8・05」と明記されているが、独立記念日の8月17日はすぐわかるが、この05とは、独立をもたらしてくれた日本の皇紀2605年を表したものであると、歴史的な事実に基づいて日本の業績を指摘しました。そして最後に、「日出ずる国」日本が、これからも自由なアジアのために行動していかなければならないことを訴えて、講演「日本はアジアの光だった」を閉じました。

第2回アジアの民主化を促進する東京集会 「日印国交樹立60周年を記念して」
ヘンリー・ストークス氏、岡本幸治教授

続いて日印友好協会理事長の岡本幸治大阪国際大学名誉教授が「日印連携してアジア海洋連合を」と題して講演を行いました。岡本氏は、20世紀はある意味でアメリカの世紀だったと言えるだろうが、21世紀は、経済的に停滞し政治的にも行き詰まりを見せているアメリカや欧州ではなく、アジアの時代になるのではないかといわれているとまず指摘しました。その上で、現在軍事的拡張と覇権主義を募らせる中国とどう対峙するかというのが、アジアの国々の、日本を含む最大の問題だと述べました。そして岡本氏は、日本が取るべき道として、インドとの連携による「アジア海洋連合」の必要性を提起しました。

岡本氏によれば、この発想は1995年からの、インド政府の「ルック・イースト」政策を受けたもので、それまできわめて内向き、大陸志向だったインド政府が、外向きの海洋国家に志向を転じたことから、日印両大国の同盟を強化しなければならない。そうしなければ、アセアン諸国や台湾などを、中国の圧力から解放し、その軍事的脅威や、経済的な依存から解放することはできないのだと指摘しました。そして、もしも韓国が反日思想を放棄し、中国の影響下から脱して海洋国家連合の側に立つ道を明確に選択するのならば韓国をも含めた、日印連携を基盤におくアジア海洋連合によって、中国の圧力から脱して共存共栄を目指すことを、アジアの未来の希望として岡本氏は訴えました。

そして、台湾問題を取り上げ、仮に台湾が中国に支配されれば、沖縄をはじめとして太平洋を、特に日本のシーレーンが脅かされるまさに中国の「不沈空母」となる危機を指摘し、日本の経済人も政治家も、台湾防衛の重要性をもっと考えるべきだと述べました。そして、この海洋アジア連合は、アジアの自由と、日本の安全保障のためにもきわめて重要な問題として提起したいと講演を結びました。


第二部

続いて短い休憩をはさんで第2部に至り、ベトナム革新党のアウン・ミン・ユン氏が登壇。ユン氏は、北ベトナム時代から行われてきた人権弾圧や統一後の収容所や難民の悲劇にも触れた上で、南沙諸島に対する中国の侵略にベトナム民衆はもっと徹底的に抗議の声を上げたいのだが、それをベトナムの現政権事態が中国政府に遠慮して抑圧している状況などを説明した上で、日本政府もベトナム政府に対し、政治犯の釈放、人権改善、またそのような人権改善のない状態での経済支援を見直してくれるよう訴えました。

第2回アジアの民主化を促進する東京集会 「日印国交樹立60周年を記念して」
アウン・ミン・ユン氏、イリハム・マハムテイ氏

続いて日本ウイグル協会のイリハム・マハムテイ氏が登壇、ストークス氏の話を受け、インドが日本の協力を得て独立した歴史があったように、現在独立し日本と同じ民主主義国として発展しているインドも、ぜひ、植民地にされていた時代を思い出して、今も中国に抑圧されている諸民族の側を助けてほしいと述べました。その上で、ウイグル人は命がけの抵抗をしたのち、一時は希望を失っていたけれども、今年2012年5月、日本で世界ウイグル会議が開催することができたことで、大きな希望がよみがえってきたと述べ、今も世界中のウイグル人がアジアの民主主義国家として日本に大きな期待を寄せていると述べました。

また、モンゴル自由連盟党のオノホルド・ダイチン氏は、現在南モンゴル(内モンゴル)で起きていることとして、スライドを見せつつ、漢族がモンゴル人の土地を奪うために、武器を持って侵入し、抗議するモンゴル人を暴力で襲撃していると述べました。しかし、このようなことをもしもモンゴル人が行ったらテロリストとして逮捕されるだろうけれど、漢族は警察に賄賂を渡せばそれで済むと批判しました。そして、モンゴルで人権改善を訴えた人々が逮捕されて酷い拷問を受けている、しかし自分たちは、民族自決権を獲得するまで戦い続けるだろうと述べました。

第2回アジアの民主化を促進する東京集会 「日印国交樹立60周年を記念して」
オノホルド・ダイチン氏、ラトウ・モングナン・ユン氏

カチン民族機構日本副議長のラトウ・モングナン・ユン氏は、今民主化が進んでいるように見えるミャンマーでも、政府は我々カチン族に対しては攻撃をかけ内戦状態になっている、軍は村を焼き払い、難民となったカチン族は充分な食糧支援も受けていないと実情を訴え、カチン族は他のミャンマー諸民族と連帯して平和を求めている、日本にも力を貸してほしいと訴えました。

台湾から参加した中国共産党史研究家の林保華氏は、第2次世界大戦後アジアで起きた戦争は、朝鮮戦争、中印紛争、ベトナム戦争、また中越戦争など、ほとんど中国共産党が関わっていると、中国政府こそがアジアの平和の敵であることを指摘し、また、世界中の危険な独裁政権に中国は様々な形で支援してきたこと、今でも支援していることなどを述べ、台湾も親中的な国民党現政府のままでは、中々中国共産党の真の姿を伝えることが難しくなっていると、現状の危険性を訴えました。そして、林氏を日本に招請した黄文雄氏は、林氏が、おそらく世界でも最高の中国共産党の党内情報を把握している研究家であり、また体験に基づいて共産主義の恐ろしさを熟知している貴重な人物であることと紹介しました。

第2回アジアの民主化を促進する東京集会 「日印国交樹立60周年を記念して」
黄文雄氏と林保華氏、木下公勝氏

北朝鮮からの脱出者で、現在日本で関東脱北者交流会の代表を務めている木下公勝氏は、現在北朝鮮では再び食糧難から、これまではあまり見られなかった一家心中のような事態まで起きていること、そして、自分はその中で、在日朝鮮人と結婚し北朝鮮に渡ってきた日本人妻が数多く餓死し、時には絶望して自殺していくのを目の当たりに見てきたと述べました。そして、拉致問題も含め、このように自国民が苦しんでいる姿を見ていれば、日本の政府も政治家も、今のように拉致問題や日本人妻の救援に消極的な姿は取れないはずだと、日本の姿勢にも疑問を呈しました。

当アジア自由民主連帯協議会事務局長の古川郁絵は、ハンガリーで開催された中国の民主化のための世界大会に出席したことを報告し、そこで世界中の中国民主運動家や、各民族の代表らの発言に触れ、希望と共に、今の現状への様々な矛盾をも感じたことを簡潔に報告しました。その上で、日本では未だ中国における具体的な人権侵害の実態がほとんど理解されていないこと、日本の経済支援、とくにODAが、このような人権侵害とは全く考慮することなく無原則に中国に提供されてきたことを思えば、この事態は、ただ単に隣国の悲劇ということを超えて、日本自身の問題、日本国民自身の問題として取られなければならないと述べました。

第2回アジアの民主化を促進する東京集会 「日印国交樹立60周年を記念して」
古川郁絵事務局長、ペマ・ギャルポ会長

最後にアジア自由民主連帯協議会のペマ・ギャルポ会長から、今チベットでは、焼身抗議が続き、他にも命がけのデモが行われていること、中国国内でデモをするのはまさに生命をかけた行為で、チベット人は決して世界に希望を失っていないと述べました。その上で、国連においても、チベット問題が着実に取り上げられるようになっている、また欧米でも政治家や国会決議で、チベットがかっては明確に独立国であったこと、今は占領下で人権弾圧が続いていることを明確に認める発言や声明が続いていると述べました。

更にペマ会長は、今日ストークス氏の話にあったように、かって日本とアジアの心ある人々は、アジアは一つであり、自由と独立、民族自決のアジアを目指して戦った、この輝かしい歴史を、日本は数年間の占領かで忘れさせられてしまったが、この歴史を拡幅するとともに、未だにアジアでは10数か国が、自由、民主主義、民族自決が実現できておらず、その背後には中国独裁政権の存在があると述べ、真の意味でのアジアの自由と民主主義が確立する日まで、私たちは団結して行動していこうと述べました。最後に三浦より決議文が朗読され、約3時間の集会は閉会しました(三浦)

第2回アジアの民主化を促進する東京集会 「日印国交樹立60周年を記念して」


第2回アジアの民主化を促進する東京集会報告と動画 : アジア自由民主連帯協議会
http://freeasia2011.org/japan/archives/1960